長年の指導経験と、実際の春日部高校の生徒の様子を見て、「成功のカギ」として次の3つを挙げておきます。
『早い取り組み』
『毎日勉強する習慣』
『トップへのこだわり』
『早い取り組み』
春休みの過ごし方から、春日部高校の生活ははじまっています。
そして、高校生活は3年間この繰り返しです。
中間考査が終われば、次の実力考査。
実力考査が終われば、次の期末考査。
間に、文化祭や体育祭など学校行事。
また、部活の大会など含まれてきます。
この間の過ごし方を、上手に過ごしている生徒はみな、毎日少しずつコツコツ勉強を積み重ねています。
試験直前に、100%の勉強が出来るために逆算して、日割りで勉強をはじめていくのです。
目の前のことしか見えない生徒と、先を見て行動している生徒の違いはおのずと結果に差となって現れていきます。
このスキルは、やがて大学受験の追い込みの時期にも大きく影響していきます。
『毎日勉強する習慣』
決まった時間に決まった場所で、勉強を妨げる誘惑の無い空間で毎日勉強する。
当たり前かもしれませんが、日々この勉強法を実践できる生徒は多くいません。
まず、自宅の自分の部屋。
多くの生徒がいいます。
横にベットがあれば、横になりたくなってしまう。
つい、漫画や携帯・ゲームなどやってしまい、あっという間に数時間ムダにしてしまった。
自宅の勉強部屋こそ、誘惑の宝庫です。
また、保護者も部屋に入りにくくなっていきます。
中学まではリビングで勉強していたけれど、高校生になったら自分の部屋で勉強させてみよう。
高校生になった褒美に、部屋にテレビを置いてあげてもいいかな。
親心としては、「高校生になったら自立を」ということでしょう。
しかし、結果として勉強を妨げる誘惑部屋を提供することになりかねません。
高校生になって(環境が変わって)から、「毎日勉強する習慣」が確立できるまでは「誘惑」の材料はNGです。
決まった時間に勉強をはじめて、決まった時間に食事を取りおふろに入って、決まった時間に就寝する生活習慣を出来る限りはやく身につけることです。
『トップへのこだわり』
春日部高校に限った話ではありません。
学校内で成績上位者は、「勉強が出来る」ということ以上に、「勉強方法が上手で日々実践できている」ことです。
「クラスの勉強が出来る人と一緒に勉強していたら成績が上がってきた。」
という生徒の声はよく聞きます。
これは、勉強方法を真似て、しかもペースメーカーとなってもらい勉強を継続していった結果です。
また、成績上位者は「集中力」の高い生徒が多い傾向にあります。
「集中力」も、日々の勉強の積み重ねで身につくスキルです。
成績上位者同士が競い合うことによって、いっそう集中力などのスキルは磨かれていきます。
3年後の志望大学を考え、高校1年生の早い段階で「クラスのトップグループ」「学年のトップグループ」を目指して欲しいと思います。
中間の成績は埋もれてしまいます。
勉強へのモチベーション維持のためにもトップにこだわって欲しいのです。
◆喜望峰にはすべての要素がそろっています
『早い取り組み』
『毎日勉強する習慣』
『トップへのこだわり』
喜望峰には、上記要素がそろっています。
喜望峰生は、自慢ではありませんが他の春高生と比べ、勉強への取り組みは早いと思います。
しかし、最初からできていたわけではありません。
みなさん、失敗を重ね、工夫を重ねてきました。
良くなって行ったのは、意志をもって勉強した結果といえます。
時間をかけて、現在の『早い勉強への取り組み』が身についてきました。
今はみなさん定期考査が終わった直後に、次の範囲の問題集を解き始めています。
そして、別の項(「喜望峰利用率」)でも紹介していますが、高い割合で喜望峰で自習しています。
ある生徒は、部活の「朝練」のため朝6時台に自宅を出ます。
普通に放課後の部活も参加しています。
家では疲れのため、眠気のため、ほとんど勉強ができないそうです。
このため、学校の帰りに毎日喜望峰に寄って、最低1時間でも勉強を済ませて行きます。
大変なときでも、夜8時に喜望峰へ寄って9時半頃まで勉強をしていきます。
「家では勉強できない」から、「毎日喜望峰で勉強をする」だけ。
この生活がずっと続いています。
彼に限らず、喜望峰の生徒は、夜10時近くまで毎日勉強していきます。
友達がやっている環境で、お互いにプラスの効果が発揮されています。
勉強する習慣が出来て、継続して行くことで結果がついてきます。
クラス順位が上がった。
学年順位で何番になった。
必然的に、トップへのこだわり、ライバル心がお互いを刺激し合っています。
喜望峰の生徒たちは、言葉で説明して行動してくれたわけではありません。
自らが意識を持ってくれたことで、現在に至っています。
新高校1年生のみなさんは、先輩方が築いたこの環境に触れて、そして真似てみましょう。
先輩方のたどった道のりは、短い時間で身につくはずです。
そして、もっともっと効率のよい成功集団となってください。