入学までの過ごし方
春日部高校 入学おめでとうございます。
 
みなさんは高校合格の喜びと、これからはじまる高校生活に期待と不安が膨らんでいることと思います。
高校受験から高校入学までのわずかな期間ではありますが、「成功する春休みの過ごし方」について、この項で紹介していこうと思います。
多少なりともお役に立てると思いますのでご一読ください。
 
 
◆春休みの生活面
春休みの過ごし方は、高校1年生の1年間の過ごし方につながっていきます。
合格後は、受験から開放された気持ちも手伝いのんびり過ごす生徒も少なくありません。
しかし、春休みに過ごした日々の生活は、高校入学後も継続されがちです。
宿題考査・部活練習スタート・高校の授業の予習復習と環境は大きく変わります。
入学後はみなさん浮き足立った中で、高校生活がはじまっていくようです。
 
長期休暇は、「休み明けの学校」をイメージした”目標”を持って過ごしていかなければいけないと考えておきましょう。
特に、春日部高校は進学校でもあり、学期が進むほど進度と難易度が上がっていきます。
 
春休みの過ごし方がうまくいった生徒は、夏休みもうまくいく場合が多いようです。
 
 
◆春休みの宿題と宿題考査
春休みの宿題に着手するタイミングはみなさん様々です。
宿題がでて直ぐに、どんどん進めていく人もいます。
なかなかはじめられない人もいます。
 
春休み、中学校の部活に顔を出す人や、早くも高校の部活に参加する人など。
部活面で忙しい人も多いようです。
また、大半の生徒は「高校に入ると忙しくなるから、今のうちに遊んでおこう」という考えを持つようです。
 
実際の行動が、とても大切です。
 
部活に行って体を動かしたとしても、友達と遊んだ場合でも、必ず毎日1時間でも「春休みの宿題」を解く時間を確保しておきましょう。
 
まとめて宿題を片付けて、勉強しない日はまったくしない。
このような波がある勉強方法は、あまりおすすめできません。
コツコツ、一定量・一定の時間を毎日勉強していくことが結果的には良いようです。
 
 
入学式のあと、宿題考査が実施されます。
宿題の提出も同時にあります。
このためか提出期限があるものに意識が向いて、「提出のため」の勉強をする人も少なくありません。
入学式前日に宿題をぎりぎり仕上げたとして、果たして身になっているのでしょうか。

国語の宿題には、古文の動詞・助動詞の活用を覚えていくものがあります。
上記のように、ぎりぎり仕上げた人にとって、4月以降の授業で忘れてしまったらついていけなくなってしまいます。
 
高校入学前だからこそ、慎重に「質の良い、中身のある勉強」を心がけてください。
 
 
◆高校内容の予習を進めておく
高校に入学すると、1週間ほどはオリエンテーションなど高校生活の準備の生活が続きます。
同時に、仮入部、正式入部と部活の練習が本格化していきます。
オリエンテーションなどの週を終え、授業も通常のものに変わります。
 
実は想像以上の授業の進度に驚く生徒も少なくありません。
中学のときとは比べ物になりません。
 
翌日の予習をこなすだけで、毎日が過ぎていく。
部活で体力を使い、高校内容の授業のための予習。
両立する生活が続かない生徒も出てきます。
 
春休みの過ごし方で、理想を言えば以下のことになります。
(1)出来る限り3月中に宿題を終わらせておく。
(2)4月に入ったら、最低英語の教科書の予習をする。
  (昨年、喜望峰の「集中勉強会」では2単元~3単元分の予習が出来ました)
(3)4月は同時に、宿題内容(宿題考査対策)の確認

高校生活
高校入学後の過ごし方についてまとめました。入学後のイメージをお持ちください。
 
 
◆部活と家庭勉強
高校生活がスタートすると環境が大きく変わります。
全員が部活に入ります。
 
新入部員の多い部は、十分に練習場の確保ができないなどの理由かも知れませんが、4月中は厳しい練習(毎日走りこみなど)で脱落者を誘います。
他の部もほとんどの新入生は、体力面など高校3年生と同じ練習をこなすなど厳しいはずです。

新高校1年生の生徒のほとんどが、すぐに入部した部から脱落してしまうということはありません。
しかし、勉強面で脱落してしまう可能性が強まります。
 
毎日疲れて帰宅したあと、翌日の予習などの勉強が満足いくほどできません。
授業の進度は徐々に速くなりますから、通常英語の予習だけでも最低1時間はかけていく必要があります。
しっかり内容を理解していくには、毎日復習も必要です。
 
気がつけば、5月中旬に1学期中間考査(実質、学校の授業で学習するのは1ヶ月程度の期間)となります。
定期考査1週間前に部活の練習は休みとなりますが、この期間に「はじめから勉強」をすることになってしまいます。
 
 
◆中間考査で気づく人と気づかない人
高校に入学したときの学力は、大きな差はありません。
しかし、日々の学習習慣で結果が大きく異なっていきます。
 
1学期中間考査は、まだ中学の貯金で対応できる人も一部にいるかも知れません。
日々の学習習慣を意識しないまま、貯金で対応できたとしましょう。
つまり、学習習慣をおろそかにしても大丈夫と判断してしまう場合です。正直、先々厳しい現実が待っています。
早く気づいて、生活面の見直しと行動をして欲しいのです。
 
徐々に中学の貯金がなくなっていきます。
 
英語の場合、中学のときに通っていた学習塾ですでに学習されている(文法事項に限ります)かも知れません。いましばらく余裕の生徒も若干いると思います。
 
数学の場合は厳しいはずです。すでに新しい知識や公式などたくさん学習していることになります。しかも、1学期・2学期に学習する単元は、ほとんどが高2高3で学ぶ内容につながる基礎となるものばかりです。
 
そんな理由もあり、春日部高校の数学テストは基準(基準点30点未満)を満たさなければ「再考査(基準は60点未満にアップ)」「再々考査(基準60点未満)」と続きます。学校の授業が新しい単元に入っても、前の考査の単元の勉強が続いてしまいます。
再考査を受ける生徒にとって、モチベーションは下がりっぱなしです。
 
 

高校生活 成功のカギ
長年の指導経験と、実際の春日部高校の生徒の様子を見て、「成功のカギ」として次の3つを挙げておきます。

『早い取り組み』
『毎日勉強する習慣』
『トップへのこだわり』
 
『早い取り組み』
 春休みの過ごし方から、春日部高校の生活ははじまっています。
 そして、高校生活は3年間この繰り返しです。
 中間考査が終われば、次の実力考査。
 実力考査が終われば、次の期末考査。
 間に、文化祭や体育祭など学校行事。
 また、部活の大会など含まれてきます。
 
 この間の過ごし方を、上手に過ごしている生徒はみな、毎日少しずつコツコツ勉強を積み重ねています。
 試験直前に、100%の勉強が出来るために逆算して、日割りで勉強をはじめていくのです。
 目の前のことしか見えない生徒と、先を見て行動している生徒の違いはおのずと結果に差となって現れていきます。
 このスキルは、やがて大学受験の追い込みの時期にも大きく影響していきます。
 
『毎日勉強する習慣』
 決まった時間に決まった場所で、勉強を妨げる誘惑の無い空間で毎日勉強する。
 当たり前かもしれませんが、日々この勉強法を実践できる生徒は多くいません。
 
 まず、自宅の自分の部屋。
 多くの生徒がいいます。
 横にベットがあれば、横になりたくなってしまう。
 つい、漫画や携帯・ゲームなどやってしまい、あっという間に数時間ムダにしてしまった。
 自宅の勉強部屋こそ、誘惑の宝庫です。
 
 また、保護者も部屋に入りにくくなっていきます。
 中学まではリビングで勉強していたけれど、高校生になったら自分の部屋で勉強させてみよう。
 高校生になった褒美に、部屋にテレビを置いてあげてもいいかな。
 親心としては、「高校生になったら自立を」ということでしょう。
 しかし、結果として勉強を妨げる誘惑部屋を提供することになりかねません。
 
 高校生になって(環境が変わって)から、「毎日勉強する習慣」が確立できるまでは「誘惑」の材料はNGです。
 
 決まった時間に勉強をはじめて、決まった時間に食事を取りおふろに入って、決まった時間に就寝する生活習慣を出来る限りはやく身につけることです。
 
『トップへのこだわり』
 春日部高校に限った話ではありません。
 学校内で成績上位者は、「勉強が出来る」ということ以上に、「勉強方法が上手で日々実践できている」ことです。
 「クラスの勉強が出来る人と一緒に勉強していたら成績が上がってきた。」
 という生徒の声はよく聞きます。
 これは、勉強方法を真似て、しかもペースメーカーとなってもらい勉強を継続していった結果です。
 
 また、成績上位者は「集中力」の高い生徒が多い傾向にあります。
 「集中力」も、日々の勉強の積み重ねで身につくスキルです。 
 成績上位者同士が競い合うことによって、いっそう集中力などのスキルは磨かれていきます。
 
 3年後の志望大学を考え、高校1年生の早い段階で「クラスのトップグループ」「学年のトップグループ」を目指して欲しいと思います。
 
 中間の成績は埋もれてしまいます。
 勉強へのモチベーション維持のためにもトップにこだわって欲しいのです。
 
 
 
◆喜望峰にはすべての要素がそろっています
 
 『早い取り組み』
 『毎日勉強する習慣』
 『トップへのこだわり』
 喜望峰には、上記要素がそろっています。
 
 喜望峰生は、自慢ではありませんが他の春高生と比べ、勉強への取り組みは早いと思います。
   しかし、最初からできていたわけではありません。
   みなさん、失敗を重ね、工夫を重ねてきました。
   良くなって行ったのは、意志をもって勉強した結果といえます。
 時間をかけて、現在の『早い勉強への取り組み』が身についてきました。
 今はみなさん定期考査が終わった直後に、次の範囲の問題集を解き始めています。
 
 そして、別の項(「喜望峰利用率」)でも紹介していますが、高い割合で喜望峰で自習しています。
 
 ある生徒は、部活の「朝練」のため朝6時台に自宅を出ます。
 普通に放課後の部活も参加しています。
 家では疲れのため、眠気のため、ほとんど勉強ができないそうです。
 このため、学校の帰りに毎日喜望峰に寄って、最低1時間でも勉強を済ませて行きます。
 大変なときでも、夜8時に喜望峰へ寄って9時半頃まで勉強をしていきます。
 「家では勉強できない」から、「毎日喜望峰で勉強をする」だけ。
 この生活がずっと続いています。
 
 彼に限らず、喜望峰の生徒は、夜10時近くまで毎日勉強していきます。
 友達がやっている環境で、お互いにプラスの効果が発揮されています。
 
 
 勉強する習慣が出来て、継続して行くことで結果がついてきます。
 クラス順位が上がった。
 学年順位で何番になった。
 必然的に、トップへのこだわり、ライバル心がお互いを刺激し合っています。
 
 
 喜望峰の生徒たちは、言葉で説明して行動してくれたわけではありません。
 自らが意識を持ってくれたことで、現在に至っています。
 
 新高校1年生のみなさんは、先輩方が築いたこの環境に触れて、そして真似てみましょう。
 先輩方のたどった道のりは、短い時間で身につくはずです。
 そして、もっともっと効率のよい成功集団となってください。